法人契約のがん保険に国税のメス
法人契約のがん保険に国税のメス
「がん保険」とは
- J爺 : 今日は「がん保険」について話をしてみるかの。
- K君 : 立川談志さんも、がんで亡くなりましたね。
- J爺 : 「がんは治る時代」と言われるが、相変わらずがんで死ぬ人も多いのう。
- K君 : 治療費のことを考えれば、安心のために保険も必要でしょうね。
法人契約の「がん保険」
- J爺 : 一般には個人で保険契約することが多いんじゃが、「がん保険」は法人契約もかなりあるんじゃ。
- K君 : 法人契約ですか?
- J爺 : 保険の契約者=法人、被保険者=従業員(または役員)、受取人=法人 というパターンじゃな。
- K君 : 法人が保険料を支払い、法人が保険金を受け取るということですね。
- J爺 : 法人契約が多いのは、次の2つがメリットといわれておる。
① 保険料を支払ったときにその全額が損金になるので、節税効果がある。
② 従業員(役員)ががんと診断され治療をしなければならなくなったとき、会社への影響は少なからずある。その損失部分を保険金で埋めることができる。
- J爺 : ①②の以外では、保険金を原資に従業員(役員)に見舞金を出すこともできるというメリットもあるじゃろうな。
- K君 : 従業員や役員の病気に備えているということですね。
国税庁のメス
- J爺 : ところが、この法人契約について国税庁が税務の取扱いを見直しているという情報があるんじゃ。
- K君 : 見直し・・ですか?
- J爺 : 法人契約において、節税効果ばかりを目的とした契約が増えてきているという現実があって、このまま放置することはできないということらしい。
- K君 : どのように変更されるのですか。
- J爺 : どのような取扱いになるかはわからんが、何らかの変更が加えられそうな情勢じゃ。今でも、がん保険の契約を勧めている保険会社もあるが、しばらくは様子見をした方がええかもしれんのう。
- K君 : 保険も取扱いが変わることがあるんですね。
- J爺 : いつ死ぬか、いつ病気になるかがわからんから保険が商品になっとる。将来はわからんことばかりじゃ。 税金の取扱いなどは、ほんの小さなことじゃと思いたいものじゃがなあ。