広島県廿日市市の税理士です。税務調査、法人税、消費税、相続税、相続対策・事業承継、節税対策、保険の活用

債権譲渡の内容証明郵便

 債権譲渡の内容証明郵便が届いた!

22.10.31

急に寒くなりましたね。 秋を感じないままに、冬がやってくるのでしょうか。

さて、今回は内容証明郵便の話題です。

突然、債権譲渡の内容証明郵便などという郵便物が届いたら、きっと驚きますよね。
でもね、最近、本当にそんなことがあったんです。

ちょっと面白い展開もあったので、紹介することにしました。

 債権譲渡の内容証明郵便って何?

まず、債権譲渡の内容証明郵便がどういうものなのか確認をしておきましょう。

  •  債権とは
    お金を他人に貸した場合や商品を売った場合に発生する権利です。
    お金を貸した人や商品を売った人が債権者で、お金を借りた人や商品を買った人が債務者です。
    債権は、債権譲渡契約を締結することにより、他者に譲渡することができます。
  •  内容証明郵便とは
    郵便局が郵便物の文書内容を証明するサービスです。

内容証明にリンク

  •  債権譲渡の内容証明郵便とは
    債権者が他の者に債権を譲渡したことを債務者に知らせる文書について、郵便局が証明した郵便物です。


ここで注意することがあります!
郵便局は文書内容を証明しているに過ぎません。
債権譲渡契約の有無までを証明しているものではありません。


 内容証明郵便を受け取る

  • J爺 : 内容証明をもらった会社は驚いたんよ。いきなり文書が届いたんじゃけえ。
  • K君 : そうですね、事前に電話でもすればいいのに。
  • J爺 : 会社は、債権者に連絡をとろうとしたんじゃが、事情があって連絡がとれんかったんよ。
  • K君 : それは困りましたね。

 内容証明郵便のミステリー

  • J爺 : 電話も通じんじゃったが、それ以外にもおかしなことが何点かあったんじゃ。
  • K君 : おかしなことですか?
  • J爺 : まず、内容証明がカラーコピーじゃったことじゃ。それも、よう見にゃあわからんぐらい精巧なコピーじゃった。
  • K君 : え~! 内容証明はカラーコピーでもいいんですか。

  • J爺 : 次に、債権者は大阪の業者、債権の譲受人は東京に住所がある個人、証明したのは中部地方の郵便局じゃった。
  • K君 : 所在がばらばらで、わけがわかりませんね。

  • J爺 : そうなんじゃ。事前に連絡はない、債権者に連絡もとれん、カラーコピー、債権者・譲受人・郵便局に関連性が認められん、どれをとっても怪しかったんよ。
  • K君 : ミステリーですね。

 誰に支払えばいいのか

  • K君 : それだけ怪しかったら、内容証明を無視して元の債権者に支払えばいいんじゃあないですか。
  • J爺 : そうはいかんじゃろう。もし、本当に債権譲渡契約が成立しとったら債務不履行になる可能性もあるけえのう。
  • K君 : それなら、その内容証明に従って債権の譲受者に支払ったんですか。

  • J爺 : いいや、会社は元の債権者に支払った。
  • K君 : 元の債権者に支払ったら債務不履行になるんでしょう。
  • J爺 : 元の債権者に支払っても債務不履行にならない方法を見つけたんじゃ。
  • K君 : そんなうまい方法があったんですか。
  • J爺 : それがあったんじゃ。偶然じゃったが、会社はいいものを見つけたんよ。

 文字数が1字多いということは

  • J爺 : 内容証明に、債権者である差出人のゴム印が押してあったんじゃが、その1行目の字数が21文字あることがわかったんじゃ。
  • K君 : 21文字あったらどうなんですか。

  • J爺 : この内容証明郵便は、1行が20文字までというルールがあるんじゃが、21文字ということはルール違反になるんよ。
  • K君 : そんなルールがあるんですか。

  • J爺 : 近くの郵便局で確かめると、「21文字ならその内容証明郵便は無効です。」だと。
  • K君 : 1文字多いだけで無効になるんですか。
  • J爺 : そうらしい。

 内容証明をした郵便局との交渉は苦戦

  • J爺 : 会社は内容証明をした中部地方の郵便局に電話をしたんじゃ。
  • K君 : どうなりました。

  • J爺 : それが一筋縄ではいかんかった。
  • K君 : 無効ではないんですか。
  • J爺 : 郵便局は「1文字多くても問題ありません。」とか「謄本が正しければいいんです。」と説明したんじゃ。

  • K君 : 話が違いますね。
  • J爺 : そうなんじゃ。困ってしまったんじゃ。
  • K君 : どっちが正しいんですか。

  • J爺 : 会社は、もう一度広島の郵便局に電話をして事情を説明したんじゃ。
  • K君 : 頑張りますね。
  • J爺 : 広島の郵便局は親切じゃった。中部地方の郵便局に連絡してやると言うんじゃ。
  • K君 : それは嬉しいですね。

 中部地方の郵便局から連絡が

  • J爺 : しばらくして、中部地方の郵便局から連絡があった。
  • K君 : どうなりました?
  • J爺 : 「お届けした内容証明は1文字多く、郵便局が受けてはいけないものを受けてしまいました。したがって、その内容証明は無効です。」と言うんじゃ。

  • K君 : 最初の説明は何だったんですか!
  • J爺 : 間違うとったんじゃろうな。
  • K君 : そんなこともあるんですね。これで一件落着ですね。

 その後の話

  • J爺 : ところが、ここで終わらん。その後があるんじゃ。
  • K君 : その後ですか。

  • J爺 : 郵便局は、内容証明の差出人に何とか連絡をとり、「先日お受けした内容証明郵便は無効なので、再度お出し願えませんか。」と謝罪したんじゃ。

  • K君 : そうですね。後始末をしなければいけませんもんね。
  • J爺 : ところが、その差出人は、「私はその内容証明郵便を出していません。」と言うたそうな。

 郵便局は本人確認をしていない

  • K君 : それは驚きですね。どうしてそんなことが起こるのですか。
  • J爺 : 内容証明郵便を本人が出していないということじゃろうな。

  • K君 : 他人が出してもわからないんですか。郵便局は、内容証明を受けるときに本人確認をしていないんですか。
  • J爺 : 不思議なことに、本人確認をせんでもええらしいんじゃ。

  • K君 : そんなことは誰も知りませんよ。当然、本人確認をしていると思っていますよ。
  • J爺 : 郵便物と郵便局が保管している控え(「謄本」という。)と文書の内容が一致していることだけが重要らしい。

  • K君 : う~ん、そんなシステムになっているんですか。驚きですね。
  • J爺 : 普通じゃあ考えられんが、そういうことらしい。
  • K君 : 内容証明郵便といっても、全部信用したらいけないということですね。

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